再発見当時のヒラタクワガタ

今日は昼前から雨が降り出し、時間と共に降雨量が増えて土砂降りとなってしまいまいました。採集の再開は早くて明後日になりそうです。

驚くことに!!昨年7月に採集したノコギリクワガタの67.2mm♂がなんと!!冬を越しただけならまだしも再び止まり木に登るぐらいにまでなっています。

秋が深まると野外活動した成虫は死んでしまうのに、冬を越して翌年に活動して再び止まり木に登るのは例がありませんでした。

これ以上大型個体を採集するのは極めて難しくなってくるので、今年はこいつのお嫁さんを探してあげることにしましょうか!?65mm以上は数が非常に少ないので。しかし、70mmオーバーを探す目標は変わりませんよ。

 


※ヒラタクワガタ♂/2004年5月29日撮影

今年は地元フィールドでのヒラタクワガタ再発見から10年になるので、再発見時の貴重な写真を紹介します。

私が高校時代の部活でよく学校周辺の裏山で昆虫採集をしており、卒業後もしばらくは採集・観察をしていましたが、やがては10年のブランクを迎えることになります。

それから10年を経た2003年に再開し、記録をまとめているうちに、6種類中未確認の4種類のうち、ヒラタクワガタは土着している可能性が高い…!とみていました。

ですが、2003年は1993年以来10年ぶりの冷夏で、活動再開時期が6月下旬と遅かったので、翌年に持ち越されました。

2004年を迎え、5月29日に運命の日がやってきました。このクワガタを発見した時、まさか…!とは思ってもいませんでした。

それは1992年以来、12年ぶりに再発見した瞬間でもありました。高校の後輩が最初にヒラタクワガタを発見したのが1992年8月31日。当時彼は中学3年で私は高校3年でした。

私が高校卒業した年に彼が高校入学しましたが、OBとして学校へ遊びに来た時に会っています。

彼が初めて発見した場所は現在、宅地造成されてしまいましたが、別の場所で再発見されるとは思ってもいなかったことでしょう。

写真の個体は41.9mmの♂で、コクワガタの大型個体とほぼ同じ大きさですが、大顎や体の太さが違います。同時に♀も発見され、翌年に死んでしまいましたが、たった1個ながら産卵し、♀が羽化したことも重なり、翌年に採集した♂と掛け合わせてその血は今でも受け継がれています。

現在飼育中のブリード個体は彼らの子孫なのです。人間でいえば、4~500年以上もその血が受け継がれている計算になります。つまり、室町時代から現在まで先祖代々家が続いているのと同じです。

10年も血を絶やすことなく続いていますが、外国産の放虫が社会問題化して久しい昨今、純血を守るためにもこの累代飼育は重要となっていくことでしょう。