ヒゲナガカミキリ

今日で10月は終わり、明日から11月です。コクワガタが10月10日前後まで活動すると分かった以上、来シーズン以降の夜間樹液採集は10月の3連休までに伸びそうです。

 


2013年9月に福島県で採集したヒゲナガカミキリの♂です。触角が体長の2倍以上はあります。

地元で触角が体長の2倍近くあるカミキリムシはキマダラカミキリやセンノキカミキリがいますが、体の大きさが違います。ゆえにこれほどインパクトのある種類はそうそういないでしょう。

青森等の東北遠征でカブトムシやクワガタのみならずカミキリムシ等も採集しているのは、先生達も捕ったことのない様な虫がいないかを調べるためです。

キタマイマイカブリやトウホクヒメハナカミキリもそうで、まだ採集はできていません。今のところはヒゲナガカミキリやトウホククロオサムシぐらいです。

しかし、キタマイマイカブリやトウホクヒメハナカミキリが捕れただけでは青森に呼べるでしょうか?次回以降は叩き網も用意しない限りは難しいでしょう。日中はカミキリ等の採集を中心としておくのも手です。合宿時と違い、自分1人の遠征ですから、自分で全てこなさないといけませんから。

 


私が標本作成時に実践している最新の方法ですが、タッパーと乾燥剤を使用しています。大型甲虫は発泡ボードに通常展足、小型甲虫はタトウ展足と大きさによって使い分けています。

乾燥期間は10日位で十分ですが、高校時代の部活では1~3か月ぐらいとまちまちだったので、期間が長ければ長いほどいいでしょう。大型種になる程、乾燥期間は長くなる傾向にあります。

先生達はもう60代ですし、いつまで合宿できるかも分かりません。車の長距離運転も難しくなる可能性も否定できません。青森ならなおさらで、新幹線とレンタカーもありえるでしょう。

転職活動と並行して、そろそろ考えないといけない時期にもきています。

標本整理

今日は標本を整理しました。一部のノコギリクワガタ標本は標本箱に収まっていますが、ラベルが飼育時のデータラベルでサイズが大きいため、その分、1頭当たりのスペースも大きく取らざるをえませんでした。

これでは容量不足が見込まれるため、標本用のラベルが必要となりました。

3週間前にむし社で買ったラベルがようやく役立つ時がきました。

 


ラベルが小さくなったことで、詰めることができました。このように、半分以上の空きスペースができました。

一部のノコギリクワガタはジオラマ標本に供出する可能性もありますが。

ただし、使用している標本は桐箱で、ガラスはありません。蓋を開けない限りは標本を見ることができませんが、持ち運びには重宝するでしょう。

AmebaOwnd


現サイトを新装するため、「AmebaOwnd」を試してみることにしました。

CSS等でブログとHPの一体化も構想に入っており、その構想が実現するかどうかはわかりません。

ですが、「AmebaOwnd」を試してみる価値があると考えてみました。

ネットショップも開設できるそうですが、現時点ではまだ構想段階です。ゆくゆくは独立して会社を設立することになるのかも知れません。

新サイト名は「多摩里山自然博物館」に決まりました。アメブロは連携のため、当面残ります。夢への第一歩はこれからです。

ノコギリクワガタ展足

今日は日中の気温が高く、退勤時も20度近くありました。季節はまだ足踏み状態の様です。

 


先日の餌交換時に死亡が確認されたノコギリクワガタの♂を展足しました。

今回展足したのは、9月22日に採集した個体です。ノコギリクワガタは成虫で1年は生きていますが、羽化した当年は活動せずそのまま蛹室にとどまって休眠しています。休眠期間が長いので、翌年の初夏に出てきた頃は余命いくばくもない状況です。

野外採集した個体がひと夏しか生きられないのはそのためです。

40mmにも満たない小型個体なので、タトウでの展足としました。高校時代の部活では展足板は使わず、大型甲虫もタトウでの展足でした。シロスジカミキリやミヤマカミキリ、ウスバカミキリもそうでした…(;´▽`A“

針で固定している訳ではないので、時々形を修正しながら乾燥させる必要があります。

今年はノコギリクワガタが60mmオーバーを中心に捕れすぎましたね…(^▽^;)

その分、死亡後に標本にする手間が増えそうです。

Facebookページ開設

兼ねてからメルマガ創刊準備を進めてきましたが、今度は自身のWebサイト用にfacebookページを作りました。個人用とは別にページを作ることもできます。

 


まだ作り始めたばかりなので、WEB宣伝はしていません。著名人や企業が作成できるfacebookがあり、元は「ファンページ」だったそうです。

ただし、Webとなる「多摩里山自然博物館」は開設準備中で、当面はブログのみの運営となります。

ブログで書ききれなかったことやアフィリエイト情報などをメルマガと並行して書いていきたいと思います。

オオクワガタ展足

今朝は今秋一番の冷え込みで朝の最低気温は1桁でした。日増しに秋が深まりつつあります。

 

餌交換時にオオクワガタの♂が1頭死亡していたのが確認されたので、標本にしました。

オオクワガタは滅多に飛ぶことがなく、翅を開いて飛翔標本にしようと思ったのですが、前翅の閉じが固く、開くことはできませんでした。

仕方がないので、オードソックスに展足しました。

飼育中のオオクワガタ成虫は♂1頭のみとなったため、来年の種親がありません。新しい種親を確保しなくてはなりません。

次の種親は青森産となる公算が強いでしょう。毎年遠征採集に行っているのも、オオクワガタ採集が目標です。春までに確保が急務となるでしょうね。

次の春が来る頃には転職している可能性が高そうですし。

標本残件

今日は冬型気圧配置で北風が強く冷え込んだ1日でした。北海道では初雪を観測したそうです。

 


私はカブト、クワガタを標本にする際、殺虫はせず飼育中に死んでからとしています。ブリード中心に飼育しているためです。

死亡後、標本にすることを前提で遺骸を保管していましたが、容器等が満杯で展足すらできませんでした。

先日桐箱を買ったことで完成した標本を移すことができました。当然、空きができた訳で、未展足標本を展足しました。

新たに展足したのはオウゴンオニ1♂1♀、ヒメオオクワガタ1♂1♀です。将来的に増えすぎると大変なことになるので、需要と供給を見極め、生態標本といったジオラマを作ってヤフオクかネットショッピングで売るのも1つの道でしょう。

標本は適切な管理をすれば数百年はもちます。もっとも今いる人間は数百年後には生きていませんが。標本は半永久保存が可能なのに対し、人の寿命は限られています。

我ら人類の共有財産なので、将来的にはいかに次世代へ引き継ぐかを考えないといけませんね。

展示台

今日は朝から秋晴れが広がりました。午前中に標本整理等をし、夜にはノコギリクワガタの飛翔標本を作り直しました。

 


肝心の展示台ですが、ドルクスグッズでは「むしラマ」、ビートルライフサポート・プラスからも「昆虫標本ジオラマ」という名前で売られています。

しかし、前者は製作元が倒産?したのか、すでに在庫のみとなっているそうです。後者はHPがありますが、1年以上更新されていません

“灯台もと暗し”といいますが、自分で作るという発想はなかなか思いつかず、不要になった止まり木をカットしました。これにて、展示台は完成です。

展示台にクワガタを木工用ボンドで接着し、形を整えました。待ち針はボンドが乾くまでの暫定措置ですが、標本が乾燥するまでそのままにしておきます。

クワガタは蝶と違って体が重いので、木の枝等に登ってから飛びます。そんな飛ぶ直前を再現してみました。

クワガタの開翅標本を作るのは初めてです。このノコギリクワガタが試作第一号です。今後、量産する可能性はありますが、同じものは2つありません。

いつかはオオクワガタでやってみたいですね(^^)v

ノコギリクワガタ展翅

今日はほぼ終日雲の多い天気で、気温も低かったです。全国的に晴れていても、関東だけは曇という典型的なパターンですね(^^;

 


今年はノコギリクワガタの60mmオーバーが多く捕れており、一部は寿命で死んでいる一方、まだ生きている個体もいます。

今回展翅したものは、9月11日に採集した63.0mmです。死後展足しましたが、羽パカしたため、それならばいっそのこと開いてしまえという発想です。湯戻しで軟化し、翅を開きました。

展示台があればポージングできますが、今はそれがありません。それらしく整えて、ジオラマを手に入れたら改めてポージングします。

甲虫類を展翅するなんて思いつく人はほとんどいないと思います。来夏のイベントで注目を集めることはできるでしょうか?

昆虫ジオラマ

今日はGFマガジン7号の発売日で会社帰りに買いました。会社の同僚がキイロテントウを見つけたので、〆て標本にすると同時にジオラマを作り直しました。

殺して標本にすると言ったら、上司が悲しそうな顔をしていましたが。どうして殺してしまうのかというと、昆虫標本は傷や擦れがないものが価値が高いとされています。

飼育していると、符節が取れたり、体に傷がついたりするので、そうなる前に殺虫してしまうのです。私のクワガタやカブト標本はほとんどが飼育中に死んだものですが、それ以外の昆虫は殺虫しています。

虫も殺せぬ虫屋なのかどっちでしょう?w殺虫する場合、多くが酢酸エチルですが、無水アルコールで代用できますので、私の場合はアルコールを毒ビンに使用しています。酢酸エチルと違って、虫が死ぬまで時間がかかりますが。

先生は「アルコールで虫が死ぬか?酔っぱらうだけだろ!?」と言ってましたが、人間でいう急性アルコール中毒で、時間はかかっても確実に虫は死んでいます。

 


ジオラマの作り方はいたって簡単で、虫が生きている様に配置して形を整えればいいだけです。針はほとんど使用せず、ボンドで固定し、乾燥させるだけです。

ただし、生きている様に見せるだけとはいっても、脚は自然に見える様にしなくてはいけません。適当に足を伸ばして固定するだけではダメです。

左上にはアシナガバチもいます。高校の時以来20数年ぶりに採集しました。♂でしたが。。。♂は働かないのですが、アシナガバチの♂はわずかながら働くこともあるそうです。

アシナガバチの場合、スズメバチと違って女王蜂は晩夏には死んでしまいます。新女王蜂や♂(王蜂)もその頃に羽化しますが、幼虫が全て育ち働き蜂も全て死ぬと、気ままな生活をします。

残った新女王と王は自分で餌を取らないといけないので、夏の終わりをイメージしてみました。

生きている虫だと、夜中に喧嘩して死ぬか弱るので、標本を使った方が傷ついたりする心配はありません。ていうか、虫自体はすでに死んでいるので、喧嘩することもありません。

来夏のイベントで展示できるかどうかは分かりませんが、今のうちに作っておいて損はありません。