今日はGFマガジン7号の発売日で会社帰りに買いました。会社の同僚がキイロテントウを見つけたので、〆て標本にすると同時にジオラマを作り直しました。
殺して標本にすると言ったら、上司が悲しそうな顔をしていましたが。どうして殺してしまうのかというと、昆虫標本は傷や擦れがないものが価値が高いとされています。
飼育していると、符節が取れたり、体に傷がついたりするので、そうなる前に殺虫してしまうのです。私のクワガタやカブト標本はほとんどが飼育中に死んだものですが、それ以外の昆虫は殺虫しています。
虫も殺せぬ虫屋なのかどっちでしょう?w殺虫する場合、多くが酢酸エチルですが、無水アルコールで代用できますので、私の場合はアルコールを毒ビンに使用しています。酢酸エチルと違って、虫が死ぬまで時間がかかりますが。
先生は「アルコールで虫が死ぬか?酔っぱらうだけだろ!?」と言ってましたが、人間でいう急性アルコール中毒で、時間はかかっても確実に虫は死んでいます。
ジオラマの作り方はいたって簡単で、虫が生きている様に配置して形を整えればいいだけです。針はほとんど使用せず、ボンドで固定し、乾燥させるだけです。
ただし、生きている様に見せるだけとはいっても、脚は自然に見える様にしなくてはいけません。適当に足を伸ばして固定するだけではダメです。
左上にはアシナガバチもいます。高校の時以来20数年ぶりに採集しました。♂でしたが。。。♂は働かないのですが、アシナガバチの♂はわずかながら働くこともあるそうです。
アシナガバチの場合、スズメバチと違って女王蜂は晩夏には死んでしまいます。新女王蜂や♂(王蜂)もその頃に羽化しますが、幼虫が全て育ち働き蜂も全て死ぬと、気ままな生活をします。
残った新女王と王は自分で餌を取らないといけないので、夏の終わりをイメージしてみました。
生きている虫だと、夜中に喧嘩して死ぬか弱るので、標本を使った方が傷ついたりする心配はありません。ていうか、虫自体はすでに死んでいるので、喧嘩することもありません。
来夏のイベントで展示できるかどうかは分かりませんが、今のうちに作っておいて損はありません。