8年前の3月5日にE5系「はやぶさ」がデビューしましたが、それ以前に撮影をしていました。営業運転に先駆けて2月20日に新青森~盛岡間で試乗会がありました。
前夜に夜行バスで青森入りし、寝台列車を撮影してから三内丸山遺跡付近へ向かい、新幹線を撮影しました。
線路上には雪がありません。なぜでしょうか?東北新幹線では、七戸十和田駅~新青森駅間でスプリンクラーによる散水消雪方式を採用しているからです。上越新幹線の上毛高原駅以北でも同様の方式を採用しており、降雪時にはスプリンクラーから水が撒かれ、線路上に雪が積もる前に溶かしてしまいます。
青森市内でも道路上に消雪パイプがありますが、青森駅付近では海水を使用しているため、車やバスの車体の一部がさびているのが見受けられます。
この試乗会は事前にはがきなどで申し込み、抽選で当たった人が乗車できました。
当時、「はやぶさ」は運転本数が少なく、白昼堂々と走行写真を撮影できたことは貴重だったことでしょう。
今は車両数も運転本数も増えましたが、新幹線の車両平均寿命が15年程度と考えると、2030年度に予定されている北海道新幹線札幌延伸時には酷寒地対応の新車に置き換えられてゆくことでしょう。
今思えば、営業運転開始前の貴重なワンカットでもあり、4月29日に震災から全線復旧後は復興へのシンボルにもなりました。
この年から青森遠征が夏休み恒例となりましたが、これはまたの機会にきっかけをお話しします。