人工蛹室危機一髪!!

今日は夜ににわか雨が降ったので、採集には行くことはできませんでした。

先週末に羽化が確認されたオオクワガタの大型♂が人工蛹室の壁を荒らし始めたので、これはやばい!!と思い、別容器へ移すことにしました。

 


すでにオアシスの破片が散らばっています。これは外へ出ようと壁を壊し始めているのです。♂の大顎は♀ほどではないですが、挟む力は結構強力です。

朽ち木の中で蛹になるため、羽化後脱出する時に脱出口を作る必要があるからです。幼虫の時に樹皮近くへ異動して蛹室と同時に脱出抗を作っているらしいです。そうすると、蛹室から外へ出る時、大顎を使って樹皮を食い破るだけで済みます。

 


コバエシャッタータイニーにティッシュペーパーを幾重にも積み重ね、湿らせておきました。まだ腹が完全に引っ込んでおらず、免疫も出来上がっていないので、マットはまだ使えないと判断しました。腹が引っ込むまであと数日といったところでしょうか。

ほぼ黒化したので、ノギスでざっと測ったら64mm台でした。腹にはまだ赤味が残っているので、正確な数値はもう少し先になりそうです。

成虫を取り出した後の人工蛹室は破片を集めて壁面を修復しました。また使いますので、オアシス製でよかったです。