今日はこども体験塾のイベントがあり、スタッフとして参加しました。
今年はまだ梅雨が明けず、天気が心配されましたが、雨が降らず無事に終えることができました。昨年は6月末に梅雨が明けたので、今年は余計に長く感じます…。
イベントでの収穫をいくつか紹介します。
まずはノコギリカミキリ♂です。未確認種のニセノコギリカミキリではないか…?と疑念をいだき、詳しく調べることにして撮影後はルアーケースへ入れました。後に詳しく調べたらノコギリカミキリだったので、終了後の帰り道にリリースしました。
10年以上前、先生に区別点を教えて貰ったのを今でも覚えていますが、主な区別点は胸で、光沢があるのがノコギリカミキリ、点刻で光沢がないのがニセノコギリカミキリです。触角の節の数もニセノコギリカミキリの方が1つ少ないそうです(ノコギリカミキリは12節)。
今でもノコギリカミキリを見つけると、すぐに捨てず調べているのも、ニセノコギリカミキリがいないか…を探しているためです。10年以上も探していますが、なかなか見つけられません。
続いてはチャイロスズメバチです。このスズメバチは「社会寄生」といい、モンスズメバチやキイロスズメバチの巣を乗っ取ります。
他のスズメバチより遅く出て、モンスズメバチやキイロスズメバチが巣を作り始めた頃に相手の女王バチを殺すのです。もちろん、毒針ですよ。
乗っ取った後は自分の子供すなわち働きバチを産みます。相手の働きバチが羽化した後は2種類が仲良く生活していますが、寿命で死んだ後は働きバチはチャイロスズメバチだけになるという構図です。
珍しい種類で個体数が少なく、高校時代は見つけることができませんでした。2年連続で確認でき、先生が毒ビンを貸してくれたので、初めて採集できました。殺虫して持ち帰ったので、標本にします。
高校時代に確認・採集したスズメバチはオオスズメバチ、ヒメスズメバチ、キイロスズメバチ(ケブカスズメバチ)、コガタスズメバチ、モンスズメバチ、クロスズメバチの6種類で、昨年の発見で27年ぶりに増えたことになります。さらに新規確認のスズメバチを始めて採集したのは1991年のモンスズメバチ以来、なんと!28年ぶりです。
高校生の頃は若さゆえの無鉄砲だったんですよね…。丸腰状態だとスズメバチが怖いのは変わらないですが。
続いてはニイニイゼミの羽化で、参加者の人も集まって観察、スマホで撮影したりもしていました。
白昼堂々とセミの羽化を見たのは初めてでした。
終盤ではカブトムシをプレゼントしたので、喜ばれて嬉しかったです。しかし、今年はまだ野外であまりカブトムシを見ていないんですよね…。