2019年シーズン総括ーコクワガター

発達した低気圧の影響で曇りや雨の週末となりました。特に先週の台風19号での東北被災地では2次災害が心配です。

2019年シーズン総括第2弾はコクワガタです。たかがコクワガタ、されどコクワガタとはいっても馬鹿にはできません。実際、今年は飼育下で初めて50mmオーバーが羽化しました。

 


7月の福島遠征時に灯火トラップで採集した♂です。今季からコクワガタは東北遠征時しか採集しなくなったので、福島の1♂と青森の1♀だけです。

このコクワガタは後にオオクワガタを呼んでくれたので、恩人(虫?)ともいえるでしょう。

 


9月の青森遠征で採集した♀です。採集時はノコギリクワガタの♀かと思ってルアーケースに入れ、持ち帰りましたが、ちょっと違うな?と精査した結果により判明しました。残念ながら、オオクワガタは轢死体での発見となったので、次回以降は現地での精査向上がカギでしょう。福島遠征時と違い、青森の場合はライトトラップ以外に外灯巡りもあり、捜索範囲が広いので、一人では限界もありますが。

 


地元フィールドでは例年通り、5月から確認できました。しかし、地元フィールドでは新旧のどちらも採集はしていません。上記の方針によるものですが、飼育スペースも背景にあることと、寿命が長いためにあまり数多く採集できないことを勘案してのことです。

東北遠征時だけ採集するのは、灯火採集における飛来条件があるようで、地元で樹液採集するより難易度を上げることで採集スキルを磨く目的もあります。東北遠征での灯火採集でオオクワガタを採集するには、一つの目安ともなる重要な虫といっても過言はありません。

 


2003年の採集・飼育再開以来、初めての50mmオーバー♂個体です。これまで地元で採集したものは材割採集またはブリードで幼虫を菌糸で育てても45mm程度が限界でした。

この50mmオーバー♂は最初、500㏄の菌糸瓶で育てた後、交換時800㏄に移したのが功をなしたのでしょう。BE-KUWAによると東北地方以北産が大きくなりやすいようで、この52.1mmは福島県産です。

BE-KUWAギネスは58.1mmなので、60mmを目指す目標ができたといってもいいでしょう。

 

東北遠征時しか採集しなくなって初めてのシーズンとなりましたが、東北遠征時は天候に左右されやすいので、今後は安定して採集できるよう、遠征時期の選定も課題といえるでしょう。