今日も最高気温は10度に満たず、寒い1日でした。
先日判明した事実から、今季羽化した福島産WF1の♀を全頭、体幅を測定したところ、意外な結果が出ました。
L=体長、W=体幅とします。
L48.0mm × W20.0mm
L44.9mm × W18.5mm
L43.7mm × W18.0mm
L43.1mm × W18.2mm
L42.2mm × W17.5mm
L42.0mm × W17.5mm
L41.6mm × W17.4mm
L39.4mm × W16.4mm
以上の結果から、体長と体幅は必ずしも比例せず、43.1mmの体幅が43.7mmの体幅を0.2mm上回る逆転現象が発生しています。
一般に西日本産が太目、東日本産がスリムと言われていますが、地域変異レベルではなく、個体変異レベルでしょう。
ではなぜ、東北・北海道産が北上する程スリムになるのか?これは寒冷な気候が影響しているのではないかと考えています。
カブトムシの場合、幼虫時代は腐葉土の中で過ごすため、落ち葉の発酵熱や地熱で厳冬期でもある程度の温度は保たれています。しかし、オオクワガタ幼虫が穿孔する立ち枯れは寒さが直に伝わり、食が細くなりがちなので、体型より長さを優先してスリムな体型になったのではないかと推測します。
体型がそのまま次世代へ遺伝する訳ではないのですが、東北産の特徴を活かした美形個体を作るには、羽化した個体から「これだ!」と選りすぐりの個体を選んでブリードしなければなりません。
来年の種親で♂はもう決まっているので、♀ももうすぐ決まるでしょう。なんだか人間のお見合いみたいです。。。
※写真は再掲です。