新春初の収穫

3連休最終日、新春初の里山観察に行って来ました。大みそかの夜、除夜の鐘つきに行った時、灯火がLEDに変わったのを受け、灯火トラップポイントを探すためでもありました。

 


まずは山道に入ってすぐ、落葉した雑木林を撮影しました。落葉しているため、見通しがよく明るい雰囲気です。

 


新しいポイントの目星をつけたところで枯れ木および樹液の痕跡を見つけました。夏になったら樹液に虫は来るのでしょうか?

 


歩いてしばらくすると、開けた場所に出ました。候補地としていますが、一部で苗木が植えられているようです。

 


重機で無残にも壊されたとみられる枯れ木です。年初にクワガタの産卵痕らしきものを見つけましたが、仮に割ってもコクワガタ程度でしょうし、コクワガタは東北遠征時しか採らないので、割らずにしていました。ですが、無残に壊されたのは残念です。

 



割れた破片を起こしてみたところ、越冬中のオオスズメバチが出てきました。最初はびっくりしましたが、寒さで動けないので、じっくり近寄って撮影ができます。

丁度、毒ビンを持っていたので、撮影後に1頭採集し、残りの1頭は木の破片を元に戻しました。

 


都県境を越え、旧フィールドです。昨秋の台風で折れたポイントへ行きました。スズメバチに邪魔されてゆっくり見れませんでしたからね…。

 


折れ口をよく見ると、一部腐食しているところが見受けられます。この腐食部分が強度を低下させ、結果的に台風15号の強風で折れたのです。キノコも生えており、次第に腐朽していくことでしょう。

キノコがセルロースを加水分解することで、クワガタにとっては格好の産卵場になってくる筈です。ただし、菌の勢いが強いうちは産卵しないでしょう。

 


逆光でシルエット気味に撮影してみました。

 


折れ口を様々な角度で撮影してみました。これだけ広範囲にわたって樹皮がないのは、昨秋まで30年近く樹液を出し続けた証拠です。高校生の頃に見つけ、ヒラタクワガタを再発見する等、様々な思い出が詰まっています。

 


3本の内、折れたのは1本なので、残った2本は今春以降も引き続き樹液を出してくれるでしょうか。樹液採集シーズンインは例年、5月のGW明けなので、4か月後にはどの様に様変わりしているでしょうか。

帰り道、薬局に寄ってアルコールとティッシュを買い、毒ビンにアルコールを補充してから来た道を戻り、先ほどの枯れ木でもう1頭のスズメバチを採集してから帰宅しました。