昨日の失敗を受け、会社帰りにダイソーで新しい接着剤を買ってきました。発泡スチロール専用の接着剤があればいいのですが、ないので代用となるのもを探すのに苦労しました。
買ってきたのは…学校工作用ボンドです。水性で速乾性、発泡スチロールを溶かさないので、買っておきました。
早速、新しい即席展翅版を作りました。昆虫針は3号針です。昆虫針に1号、2号…とあるのは針の太さで、号数が大きくなるほど、針は太いのです。0号が最も細く、最も太いのは5号まであります。
オオスズメバチは大型で外骨格も堅いので、3号針を使用しました。この外骨格の堅さはミツバチやアシナガバチ程度の針は通らず、襲撃時に身を守る役目を持っていることになります。ただし、関節部は当然柔らかいので、ここを刺されたらスズメバチといえでもひとたまりもありません。
展翅したオオスズメバチです。体長を測ったら42.4mmと39.7mmでした。女王バチでは中ぐらいの大きさで、もっと大きいものだと50mmは越えます。刺されたらただでは済みそうにはないですね…。
ただし、この女王バチが野外で活動するのは初夏のうちだけで、越冬後に1匹だけで巣作りし、餌集め、子育てまでこなさなくてはなりません。最初の働きバチが羽化すると卵を産むだけとなり、巣から出てこなくなります。
スズメバチの展翅は高校卒業以来、実に27年ぶりです。高校時代の経験から、蜂はなかなか体が固まらないので、乾燥期間は蝶等が最短10日程度に対して15日程度でした。単純計算で1.5倍の時間をかけて乾燥したことになるので、2~3週間もあれば出来上がりです。
もう少し冬の生態を観察したいのですが、あまり採集しすぎると生態系のバランスが崩れる恐れがあるので、ひと冬で多くて一種あたり2~3頭程度にとどめておきましょうか。