この週末は南岸低気圧により、関東甲信越地方で雪の可能性が高まってきました。偏西風の蛇行で記録的な暖冬といわれていますが…。
また冬眠中のスズメバチを見つけられるかは分かりませんが。
先日は冬眠中かつ寒さで動けないためにゆっくり観察・撮影はできましたが、冬眠中を除けば夏に活動している写真はそう多くはありません。
スズメバチは攻撃性が強いゆえ、その恐怖心からあまり近づいて写真を撮ることができません。写真のオオスズメバチはそれだけ近づいて撮れた貴重なワンカットです。
アブラゼミを狩るモンスズメバチです。夜も樹液にいることがあるので、夜間樹液採集時は厄介な相手です。
セミを狩るので、生息には春から秋までセミが発生することが条件となっており、梨の産地であることが恵まれているといっても過言はありません。小学生の頃の経験から、梨畑にはよくセミが見られたからです。
旧フィールドで初めて見つけたのは1991年5月末ですので、28年以上も生息が確認されていることになります。
2013年8月の観察会でセミを狩る場面に出くわし、撮影しました。スズメバチが狩りをしているところはなかなか見られないので、貴重なワンカットともいえるでしょう。
樹液に来たチャイロスズメバチです。名前の通り、黒褐色なので一目で分かります。このスズメバチはモンスズメバチやキイロスズメバチの女王を刺し殺し、その巣を乗っ取る社会寄生するという珍しい生態を持っています。
しかし、生息数が少ないうえ、女王が越冬から目覚めるのは他のスズメバチよりやや遅めです。また、高校時代には見つけることができず、卒業後25年経った2018年に初めて見つけ、翌年も見つけることができました。
旧フィールドでは高校時代に採集したものを含めて7種類のスズメバチを確認できていますので、共存していくためには生態を理解する必要があると考えています。
今の時期は冬なので、まずは何処でどのように冬眠し、春になったら注意するべき点など、スズメバチを無闇に恐れないためにも生態写真を積極的に撮っていくしかないでしょう。合わせて新フィールドではどんな種類のスズメバチが生息しているか、新たな課題が出てきました。