稲城の昆虫展

7月最終日は出社日、体温並みの猛暑でした。

一昨日(7月29日)は城山体験学習館へ「稲城の昆虫展」を見に行きました。

 

体験学習館入口
まずは入口です。中央図書館とは別に入口があります。隣接する図書館の開館時間が午前10時に対し、体験学習館は午前9時からです。入口が別々にあることで、図書館の開館時間外でも体験学習館に出入りできるのです。

 

展示会場
展示コーナーではパネルや標本が展示されていました。展示を見に行くのは2年ぶりです。

 

稲城の昆虫展 稲城の昆虫展
展示の主催は教育委員会です。フィールドが変わる前はパネル製作に関わっていたことがあります。スジクワガタ発見がきっかけでフィールドが変わるとは思いませんでしたし、平成から令和への改元と同時に変わりました。

自分の中ではすでに「いなぎのカブトムシ・クワガタムシ」は終了、これまでの成果は教育委員会に引き渡したことにしています。

次世代を担う子供たちに引き継いでいくだけで、自分は現フィールドで採集、観察という構図となっています。

部活は2000年に廃部となり、もう23年になりますが教育委員会が引き継ぎ、活用されているのは喜ばしい限りです。

少子化…?

今日は午前中、LUMBERJACKレンタルBOXの虫メンテに行ってきました。

 

オオクワガタ幼虫 オオクワガタ幼虫
青森県産のセットで幼虫が見え始めてたこと、産卵木が1本跡かたなくなっていることから幼虫を取りだすことにしました。

一部はマットから出てきた他、産卵木から数頭の幼虫を取りだしました。

 

割り出し後のセット
割り出し数が少なかったので、取りこぼしが無いよう、余った破片やマットを集めて元のケースに戻しました。これで1カ月程度放置し、再度確認となります。

 

休養セット
♀は取り出し、休養セットです。まだ羽化後1シーズンですし、今シーズンはもう産ませないので来シーズンに期待です。この後はたっぷり栄養を補って休んでもらいましょう。

 

オオクワガタ幼虫
取り出した幼虫は6頭です。セットから取り出すまでの期間が少し長かったようです。♀のよる捕食の可能性もありますし、クワガタにも少子化が到来…なんて思ってしまいました。いや、少子化は笑えないって。今の日本がそうですから。

ですが、飼育数適正化のためには産卵数抑制も考えられるでしょうか。

入館前の光景

今日は午前中、いなぎ体験学習館に行ってきました。教育委員会による「いなぎの昆虫たち」展示があるので見に行きました。

 

ナラ枯れ
入館前に少し撮影しましたが、公園等の管理されているところを除いて雑木林の放置で荒廃が進んでいる稲城市の現実を目の辺りにしました。

まずはナラ枯れで、紅葉シーズンでもないのに1本だけ赤茶けています。これはカシナガキクイムシが穿孔し、自らが持ち込んだナラ枯れ菌によるものです。ナラ枯れした木は樹齢が40~50年の老木が多く、枯れた木はいずれ台風等の強風で倒れる危険があります。そうなる前に伐採の必要があります。

 

照葉樹林 照葉樹林
続いて照葉樹林エリアです。遷移の最終段階で、冬でも葉が落ちず年中林内が薄暗いです。もちろん下草は育たず、足元はすっきりしています。

いいかえれば、遷移の過程で生態系が変わってしまうことを示唆しています。50年後には稲城市からは公園など管理されているところから雑木林が照葉樹林に変わりますが、特に蝶はアズマネザサを食草にしているヒカゲチョウやクロヒカゲ等が姿を消してしまうことになります。

カブトムシやクワガタの場合は奄美や沖縄での例から元々照葉樹を利用していたので居なくなることは考えられませんが。

放置の稲城市、維持管理の多摩市で50年後は生態系は今とは全く違ったものになってしまうのでしょうか。

50年後には自分は生きていないかもしれませんが、未来の子供たちに託するしかないでしょうね。

今年の灯火は…(2)

やっと花金、今日は出社日でした。来週は8月1日以外が出社日です。台湾付近に台風5号が接近している影響で明日は午後から風も強くなるため、灯火は中止となりました。飛翔性の高い虫があまり飛ばないためです。

 

田沢湖
今年の秋田遠征時は宿に到着後、すぐに下見になりそうです。昨年はグーグルストリートビューで目星を見つけましたが、一度でも行くと現地のイメージが身につくもので、今年は俯瞰ポイントで行くか…?などと想像が膨らみます。

外灯があっても昨年までは水銀灯だったのが今年はLEDになっていた…ということもありえます。そうなると、ますます灯火トラップの重要性が増してくることになりますが、地元とのトラブルが増えるのも事実です。

国立公園等の特別保護地区に向けてはいけないのは勿論ですが、灯火トラップが禁止されている場所では持っての他です。

また、田畑がある場所ではやらない方が賢明です。福島の時もそうでしたが、蛾も大量に集まってきます。光に引き寄せられた蛾が作物に卵を産み付ける可能性もあるのです。

そのため、昨年は田沢湖は25年ぶり、田沢湖高原は初めてだったのでグーグルストリートビューで調べた結果ともいえるでしょう。

HID+ブラックライト併用スタイル

今日は通常出社日でした。明日も出社日です。

 

灯火トラップ
今年の灯火トラップはHIDライトと大型ブラックライト各1台のスタイルです。このライトは水銀ランプでもあり、昔の外灯は水銀灯でした。今は外灯のLED化が進み、灯火巡り採集がしにくくなりました。

灯火貸し出しでもそこそこの成果を上げていますが、東北の山中と稲城フィールドでは気温の関係か集まる時間に長短があるように感じられます。貸し出し時は18時台点灯⇒21時消灯、東北では19時台点灯⇒22時台消灯で、気温が高い分集まりやすい時間が短いということなのでしょうか。

東北の山中では夏でも夜はかなり涼しくなるため、光に暖を求めている可能性が高いです。そのため、一度に集まる数は少なくても時間が長いのでしょうか。

もう1つの武器は大型ブラックライトで、明るさはHIDライトに劣りますが、紫外線を発します。紫外線は人間の目には見えないが、昆虫には見えるらしく、これを感じ取って集まるようです。

東北遠征時にオオクワガタの採集確率を上げるためですが、シーズンが終わったら更なる装備強化も考えないといけませんねえ。。。

今年の灯火は…

いよいよ秋田遠征まであと20日あまりです。8月16~18日は平日ですが、秋田遠征のために休暇を予定しています。

 

田沢湖 田沢湖
宿泊場所は田沢湖高原です。今年も昨年と同じですが、田沢湖周辺を避けたのは県立自然公園に指定されており、万が一特別保護地区に引っかかったら厄介です。

そのため事前に環境庁のHP等で入念に調べ、グークルストリートビューを併用した結果です。

昨年はホテルから歩いて10分ぐらいでよさそうな広場を見つけましたが、今年は少し場所を変えようかと検討中です。

展望台ではありませんが、見晴らしがよい場所に目星をつけています。ですが、道路を挟むのと車の通行を考えると踏み切れませんでした。

福島では宿の私有地であり、道路を挟んで山に照射しましたが、上向きだったので問題になりませんでした。

しかし、秋田の場合、下向きに照射すれば車の通行に支障をきたす可能性があるので、慎重にしたいところです。どちらにせよ、初日に到着後は入念な下調べが要求されそうです。

グリーンボランティア活動

今日もテレワークで19時まで残業でした。会社のチームリーダーと利害関係が一致したので、秋田へ行く前に残件を抑えたいのはヤマヤマです。9連休以上の夏休みは転職前の2015年以来、8年ぶりです。旧盆期間中の月齢がいいのも一因ですが。

今週末に貸し出し要請が入りましたが、今週は猛暑週間と呼ぶべき、34~35度前後の予報が出ています。また、遅くとも8月11日ごろまでには秋田にライトを送りたい旨を伝えました。旧盆期間中の激しい交通渋滞による物流障害を鑑み、16日までに確実に届くようにしたいためです。

22日は午前中、グリーンボランティア活動でした。

 

物置前
この日は4つの作業があり、排水口の発見、機能回復に参加しました。いったい、どこにあるんだ…?と倉庫前を見回しました。

 

排水口
排水口は…意外なところにありました。あてもなく掘るかと思っていました。泥で埋まっているので表層を少し掘るだけで60cm角の蓋が出てきました。

 

排水口 排水口
泥を除去して機能回復です。大雨の度に土砂が流れ込んで埋まったのでしょう。

 

排水口
泥が除去され、再びその姿を現しました。機能回復しましたが、これからの台風シーズンが少し心配です。

 

落ち葉囲い 落ち葉囲い
休憩の後は草刈りしている方のお手伝いです。草刈りした刈草は落ち葉囲いへ投入した他、広場内通路で堆積した泥も除去しました。

 

広場
草刈りされた広場です。ただし今回は一部区画にとどまったほか、都道への階段も整備されました。

お昼頃には作業終了、この後は自主解散しました。

ノコギリ?ニセノコギリ?

週明けはテレワーク、19時まで残業でした。今年の会社での夏休みは8月11~15日ですが、秋田遠征で16~18日に休暇なので11~20日までの10日間となります。

ただし、毎年同じ日程で休暇を取得して東北へ行けるとは限りません。なぜなら、月齢が大きく影響するためです。期間中に月齢が悪ければ休暇取得は無し、会社所定の夏休み期間となります。

 

ノコギリカミキリ
先日の灯火トラップに来たカミキリムシですが、胸に点刻が見受けられたため、未発見のニセノコギリカミキリでは!?と微かな期待を抱いていました。

ノコギリカミキリとニセノコギリカミキリの違いについては先生より特別授業で教えて貰っています。

ノコギリカミキリもニセノコギリカミキリも灯火によく飛来します。自分の所有しているライトはかなり強力で、稲城フィールドでの貸し出し時も多くの虫を引き寄せていました。それだけ、採集確率は上がる筈なのですが…。

先生に鑑定して貰ったらノコギリカミキリでした。ニセノコギリカミキリだったらもっと点刻が多いとのことでした。

西日本に多い種で関東では少ないようです。特別授業で教えて貰ったことはもう少し「復習」しないとダメですねぇ…。

久しぶりのメインフィールド

今日は朝から外出等が多く、忙しい休日でした。あ、暑さピークとなる時間帯は外出していませんでした。

今夜は半月ぶりにメインフィールドに出ました。福島遠征、イベント、灯火貸し出しがあったためです。

 

ノコギリクワガタ♂
まずはノコギリクワガタを発見、撮影しました。驚くと落ちる習性があるため、赤いライトを当てて撮影しました。

 

ニイニイゼミ羽化殻
遊歩道をしばらく歩き、ニイニイゼミ羽化殻を発見しました。あちこちにあることから、羽化ラッシュが始まったようです。

 

カブトムシペア カブトムシペア
カブトムシが大量についている木を発見、撮影しました。雌雄ともに赤茶色で、キープしようと思ったら♀採集に失敗、茂みに落ちてしまいました。こうなると発見は難しいです。

上の方にも交尾中のペアがいましたが、撮影した後に確認するとモンスズメバチがいることが判明、手を出さないことにしました。

 

アカアシオオアオカミキリ
最高地点に向けて遊歩道を進み、樹液の出ている木をチェックしました。アカアシオオアオカミキリを見つけましたが、すばしっこく動くので意地でなんとか撮影しました。

 

カブトムシ♂ カブトムシ♂
別の木でカブトムシの♂を発見、撮影しました。♀がいないので、撮影後はそのままにし、最高地点を経由して帰宅しました。

これから立秋ぐらいまではカブトムシが発生ピークに向かうのでしょうか。

3度目の貸し出し

本日は午前中、グリーンボランティア活動、夕方にはライトトラップ貸し出しとなりました。

 

ライトセット
本来、このライトトラップセットは東北地方でのオオクワガタ採集を目的とするためでした。

これまで福島遠征の際、宿では宿泊客向けにライトレンタルを行っていますが、当時は青森での採集も目論んでいたため、自分でライトトラップを用意する必要があると判断しました。外灯のLED化も進んでいましたし。

ですが、東北遠征は年2回、現地での宿泊数によりますが2~4回しか使わないことになります。使用頻度が低いのと、2016年8月の青森遠征前に稲城フィールドで使ったことから、アルバイト運用という形で貸し出しを行うことになりました。

コロナ禍で中断もありましたが、昨年に引き続き貸し出し、今年は本来の用途も含めて4回使用したことになります。

先生が所有されているブラックライトは乾電池式の手持ちサイズ、自分の所有している強力ライトとは比ではありません。

現在は「稲城の甲虫」というテーマで雑甲虫類の採集に精を注いでおられ、なかには夜行性で灯火でないと採れない種もいるので、そのお手伝いで貸し出しということになっています。

今年の貸し出し運用は終わり、次は8月16~18日の秋田遠征です。本来の目的を達成する日は来るのでしょうか。