カブトムシ幼虫採集

明日は通常出社日です。ヨドバシドットコムにて発注したものがあり、会社帰りに引き取る予定です。

日曜日の午後、前日に引き続いてベンチの劣化状況調査も兼ねてカブトムシの幼虫を探しました。

 

食痕 カブトムシ幼虫
糞混じりの食痕を頼りに掘ったら、またカブトムシの幼虫が出てきました。

 

クワガタ幼虫
ポロっとクワガタ幼虫も出てきたのでキープ。頭の色がやや濃く、大顎の先が少し曲がっています。ヒラタクワガタの可能性もあるので、持ち帰って育てることにしました。

コクワガタとノコギリクワガタの幼虫の違いははっきりしているのですが、ヒラタクワガタは中間的な特徴なので幼虫での判別は難しいです。確実に判別するには成虫まで育てることです。

 

坑道
坑道が彫られていたことから、カブトムシの幼虫が掘ったのは間違いありません。キノコによってセルロースが分解、脆くなるとカブトムシやクワガタが産卵に来るのです。シロアリやカミキリムシなど様々な虫が住処にしているので、劣化するのは自然の流れです。

 

?幼虫
別の枯れ木の下にはコガネムシの仲間らしい幼虫が見つかりました。カブトムシの幼虫にしては小ぶりですし、頭も小さいです。見た目はカブトムシの幼虫そっくりですし、コカブト、カナブン、ハナムグリのいずれかでしょう。これも持ち帰って育てることにしました。

 

カブトムシ幼虫 カブトムシ幼虫
場所を変え、朽ちた枯れ木を起こすとカブトムシの幼虫が見つかりました。この日見つけたのは5頭、たくさん採っても無意味なので、切り上げました。

2日間合計で13頭の幼虫を見つけることができました。今季はカブトムシの産卵に失敗したので野外で見つけるしかありませんでしたが、来季のブリードに使うもの以外は自然からの預かり物としておきましょう。

カブトムシ幼虫投入

今日は日差しがあまりなく、肌寒い1日でした。

週末には2日間トータルでカブトムシの幼虫を13頭採集しました。

一昨日の日曜日の夕方には採集した幼虫を飼育ケースへ移しました。

 

飼育セット カブトムシ幼虫
産卵失敗した時のマットはほぼ土化しているため、オオクワガタの材飼育に使った材の破片を混ぜておきました。カブトムシも同時飼育しているのは菌糸や材の割カスをリサイクルするためです。カブトムシの幼虫は熟成グルメでまさに生きたコンポストで、ゴミを減らせて一石二鳥です。

最初に幼虫を8頭投入しましたが…

 

カブトムシ幼虫 カブトムシ幼虫
1頭がなかなか潜ろうとしないので、別ケースへ移しました。こちらに埋め込んだ材の破片はやや堅いですが、マット中のバクテリアの力を借りて柔らくするしかありません。

これにて幼虫は7頭と6頭に分かれて飼育することになりました。今季産まなかったのは何が原因なのでしょう?温度の可能性もあるので、来夏の羽化後は2ペアだけ残し、1ペアはLUMBERJACKレンタルBOXに持っていって試すしかなさそうです。

処暑前夜

明日は二十四節気の「処暑」です。暑さが終わる頃の意味で、日中は残暑で暑さは残っていても、朝夕の涼しさに秋の気配を感じられるようになります。

処暑前夜となる今夜は20時45分と出撃は遅めでした。

 

キボシカミキリ
広場のカシの木ではキボシカミキリを見つけました。発生時期が5~11月と長く、秋遅くまで活動している模様です。幼虫の時はイチジク、クワの木を加害しますが、クワの木があるので生息は申し分になかったでしょう。触角の長さからして♂と判定しました。

 

木屑
都県境を越える前のクヌギの木には何もいませんでした。下の方に木屑が溜まっていることから、カシナガ加害木でしょうか。カシナガにやられた木は木屑が根元に溜まることもよくあります。

 

カシの木 ノコギリクワガタ♂
都県境を越えて最初のカシの木では上の方に虫がいました。小さく見えるのでわからず、木を蹴飛ばしたら落ちてきたので拾い上げたらノコギリクワガタの♂でした。

撮影後はリリースし、他の木も見ましたが、全然いませんでした。

切り上げて帰る途中、雨が降り出したので足を急ぎ、ほぼまっすぐ帰宅しました。

旧盆休み前の虫相

今日は午後、LUMBERJACKレンタルBOX虫メンテに行ってきました。途中にあるケーヨーデイツーにて秋田へライトを送る際に最適なサイズの段ボール箱を見つけました。他店と比較検討した結果、大きさもちょうどいいので、明日には買うことになります。遅くとも24日(25日は出社日のため)までに秋田へ送らなくてはなりません。

今年は山の日(8月11日)が木曜日で飛び石となりますが、12日に休暇を取れば連休(今年は満月だったので休暇を取らなかった)となるため、8月10日を旧盆前日とみなし、観察成果を報告します。

この日は20時20分ごろに家を出て夜間観察に出撃しました。

 

カミキリムシ交尾
まずは広場にて伐採された桑の木にてカミキリムシの交尾を撮影しました。ナガゴマフカミキリでしょうか、白っぽい幹の上ではかえって目立ちますね…。

 

コクワガタ♀ コクワガタ♀
次のクヌギの樹液ではコクワガタの♀を見つけました。1頭だけでは寂しいでしょうか、自ら発するフェロモンに惹かれて♂が来てくれるといいのですが。

 

アカアシオオアオカミキリ
アカアシオオアオカミキリが木の上から下りてくるところを撮影しました。顔の正面が見えなくもないですが、なかなかこういうアングルで見ることもなさそうです。

 

コクワガタペア
都県境を越えて最初のポイントではコクワガタのペアがいました。まるで互いにすり寄っているようです。

 

ゴマフカミキリ
別の木ではゴマフカミキリがいましたが、見事な保護色で樹皮と見分けがつきにくいです。

 

カブトムシ カブトムシ
帰り際にクヌギではカブトムシがいました。木の高いところにいるので採集はできず、すでにブリード用に1ペア採集済なのでそのままにしました。

 

アブラゼミ抜け殻 アブラゼミ抜け殻
都県境を越えて東京都側に戻り、別の場所で観察しましたが、セミの抜け殻を見つけただけでした。写真の抜け殻はアブラゼミです。

 

ニイニイゼミ抜け殻
クヌギの木ではニイニイゼミの抜け殻を見つけました。が、カブトムシやクワガタはいなかったので、撮影後は切り上げて帰宅しました。

旧盆の虫相

やっと花金です。今度の週末のうちに秋田へライトを送る時の箱を調達しなければなりません。これまでの東北遠征時、自前のライトを入手してからは数日前にライトを宅急便で送ることになっています。

15日の晩も夜間樹液観察に出撃しました。ただし家を出るのが遅かったのと、親子連れのライトが見えたので都県境を越えたポイントを中心に見ました。

 

ノコギリクワガタ ノコギリクワガタ♂
シラカシの木ではノコギリクワガタがいました。カブトムシは見当たらず、ノコギリクワガタ2次発生が始まった様です。カブトムシの発生が終わるのが稲城市と比べて早いのか、採集されたのかどちらかでしょう。

 

ウスバカミキリ
奥のポイントに進むとウスバカミキリがいました。稲城市50種類目のカミキリムシとして自分が見つけてからもう31年にもなりますね…。

 

アカアシオオアオカミキリ アカアシオオアオカミキリ
時間的制約の関係で21時45分ごろまでに帰らなくてはならず、帰り際でアカアシオオアオカミキリを見つけました。しかし、動き回って撮りづらく、意地と根性で撮影しました。

 

ノコギリクワガタ♂
ノコギリクワガタの小型♂を見つけて撮影し、この後は山道を経由して帰宅しました。残念ながら山道ポイントでは何も見つかりませんでしたが…。

稲城フィールドから撤退した後は、その日によって自由にコースを変えられるので、今季限りの辛抱でしょうか。

角折れカブトムシ♂

今日は通常の出社日でした。今夏は安定した夏空があまり長続きせず、曇や雨の日が多い気がします。

今年は旧盆休みの月齢が悪い(12日が満月)ため、東北遠征は月後半以降とし、14・15日の2夜連続で近所のフィールド観察としました。まずは14日夜の報告です。

この日は夜間樹液観察に出るのが遅く、20時40分ごろに家を出ました。

 

アブラゼミ アブラゼミ
まずは広場のカシの木にてアブラゼミを発見、撮影しました。木の高いところにいるので手は届かず、撮影だけに留めました。見ただけでは♂か♀かは分からないんですよね…。鳴くのは♂だけですが、自分は耳が聞こえないので捕まえない限り分かりません。

 

カブトムシ♀
リヤカーを掛けてある木の方にはカブトムシの♀がいました。近くに落ち葉囲いがあるので、産卵前に栄養をつけているのでしょうか。

 

キマワリ
クヌギポイントではキマワリがいました。今夜も不発か…?と思いきゃ、、、

 

カブトムシ♂ カブトムシ♂
なんと!カブトムシの♂がいました。しかし、なんかおかしい…頭角が根元から折れているのか、なくなっています。激しい戦いで折れたのでしょうか。

発生後期になると、角の先が折れたり、体に穴の開いた傷だらけの♂が見られることが多くなる傾向があります。残り寿命は短いですが、♀殺しの心配がなければ採集して種親に使ってもよかったですねぇ。

 

アカアシオオアオカミキリ
カブトムシのすぐ近くの泉ではアカアシオオアオカミキリが樹液を吸っていました。

 

コクワガタペア
上の方ではコクワガタのペアがいました。初夏にペアを採集しているので、撮影だけとしました。

 

アブラゼミ
出撃が遅い分、ゴールデンタイムもその分短くなるわけで、この日は広場周辺だけに留めて切り上げ、帰り際ではクワの木にアブラゼミがいたので撮影、その後はそのまま家路につきました。

灯火飛来・2

今日でお盆休みは終わり、明日は出社です。ただし製造業は今週いっぱいお休みのところが多いです。

やっと昨年分の記事画像を全て復旧しました。次は2020年分ですが、メディアに残っている破損データを全て削除してから改めて画像データをアップロードしてからの着手となります。

 

カブトムシ♂
灯火トラップに戻ると…意外なところにカブトムシの♂が掴まっていました。

 

カブトムシ♀
続いてカブトムシの♀も飛来してきました。

アカアシオオアカミキリ
アカアシオオアオカミキリも飛来、早々に交尾していました。アカアシオオアオカミキリは樹液採集でよく見るのですが、市内の外灯のほとんどが2012年以降、LEDになったため、灯火で見ることがなかったです。

今回の灯火トラップ採集で集光性があることが分かりました。ただし、灯火トラップ採集は東北地方でやることがほとんどで、今回のように稲城市内でやることは稀でしょう。

 

カブトムシ♂ カブトムシ♀
先ほどのカブトムシ♂を引きはがして布に止まらせて撮影しました。どちらかというと♀の飛来が多く、フェロモンに誘われて♂が来るといった具合でしょうか。30年近く前、部活でキャンプした時に灯りに誘われて来たこともありました。

明日で灯火トラップ採集の報告は最終回となります。

灯火飛来・1

お盆休み初日は台風接近で雨と風の1日でした。当然外出できる筈はありません、過去記事の画像復旧作業もし、昨年4・5月分の記事画像をやっと復旧できました。

 

コガネムシ カブトムシ♂ ヒゲコガネ コガネムシ
日が落ち、辺りがだんだん暗くなると、次第に虫が飛来してきました。まずはコガネムシが飛来し、カブトムシの小型♂も来ました。

一通り写真を撮り終えた後、先生は小甲虫を中心に吸虫管を使って集めていました。

 

カブトムシペア
その間に近くの樹液を見たらカブトムシの♂が♀に近寄ってきました。樹液の方には集まっているカブトムシが多いことから、樹液の匂いには灯火も敵わないってことでしょうか?

ただし、ミヤマクワガタやアカアシクワガタが生息する深山では樹液が出ている木を探すのが困難なので、灯火が有効で効率がいいです。

 

ヒゲコガネ アカアシオオアオカミキリ アカアシオオアオカミキリ
ヒゲコガネの隣にはアカアシオオアオカミキリが飛来していました。写真を撮ろうとしても、すばしっこく動いていてなかなか写真を撮らせてくれません。

市内の外灯がほとんどLEDとなってしまったので、灯火に来る虫をめっきり見なくなりましたが、灯火トラップに飛来したということは集光性があるということなのでしょう。

つづく

稲城産カブトムシとの別れ

今日はテレワーク、午前中は大雨になったりで蒸し暑い1日でした。8月後半以降に予定されている東北遠征は暗礁に乗り上げています。

青森ではなく秋田に変更の可能性もあり、秋田の場合は田沢湖周辺がオオクワガタ多産地となっています。ただし、その場合は初めての地で灯火トラップを仕掛ける場所を探さなくてはなりません。

 

ナガゴマフカミキリ ナガゴマフカミキリ
カブトムシの産地切り替えのため、7月10日に稲城産の羽化したカブトムシを親の採集地へ戻しました。

まずはナガゴマフカミキリを見つけました。樹皮に溶け込む保護色でよく見ないと見分けがつきにくいです。

 

ウスバカミキリ ノコギリクワガタ♀
そして稲城市エリアへ。ウスバカミキリとノコギリクワガタの♀を見つけました。

 

カブトムシ カブトムシ カブトムシ
目的の木に着くと、ここで羽化カブトムシを放しました。10年ぐらい前まではピーク時にこれぐらいいることは当たり前でしたが…。小田良地区区画整理による雑木林の減少、残存雑木林の放置がによる生息環境の悪化が響いているのでしょうね。

 

カブトムシ カブトムシ
別の木ではカブトムシのペアを見つけましたが、別々の場所で樹液を吸っていました。

 

コクワガタ♂ ウスバカミキリ
コクワガタの小型♂とウスバカミキリを見つけ、撮影しました。稲城エリアでの観察は今シーズン限りだと思うと感慨深いものです。

ミッション達成後は家路につきました。

いなぎのカミキリムシ

今日からシルバーウイークです。前半は敬老の日およびハッピーマンデーで3連休です。後半は飛び石ですが、24日に休暇を取得すれば4連休、21・22日を挟んで合計7日間休める計算となります。

山梨でのヒメオオクワガタ高山採集で24日休暇取得も考えましたが、緊急事態宣言が月末まで延長されたため、断念しました。

シルバーウイーク初日は健康診断、しかも台風接近で大雨でした。昨年の健康診断受診時も大雨でした…。

 


教育委員会による昆虫展のパネル紹介は今日で最後です。締めはカミキリムシです。

稲城市内には現在、カミキリムシが100種類以上確認されています。高校在学中は1991年に自分がウスバカミキリを見つけるまでは49種でした。

カミキリムシをリストに纏めて部誌に掲載した先輩が文末に「当面50種(あと1種!)を目指し…」とコメントしており、ウスバカミキリ発見で50種となり、当面の目標が達成されました。その後も順調に年数種のペースで種類数を増やし、2008年に100種類達成しました。50種から100種に達するまで17年かかったことになります。

そのため、パネルは6枚に増加しています。シロスジカミキリやミヤマカミキリといった大型フトカミキリ類は幼虫の時に生木を食い、枯らしてしまうことがありますが、森林の新陳代謝を促進する役目を担っています。雑木林の放置で荒廃が進んだ昨今、新陳代謝っは自然任せだけでなく、一度人の手が加われば、その後も人が手入れをしないと遷移することになります。

多くのカミキリムシは先生が中心になって採集されていましたが、未発見種のうち、タテジマカミキリやニセノコギリカミキリぐらいは自分にも見つけられるでしょうか。特にニセノコギリカミキリの場合、ノコギリカミキリだと思って捨てないで取っておいてくれと言われたのは今でも覚えています。

ノコギリカミキリとニセノコギリカミキリの違いも教えて貰っているので、ライトトラップを活用はできるでしょうか?