今日は花金、明日は山しごととライト貸し出しです。
先日の福島遠征で最も多く採れたのはミヤマクワガタで、7♂2♀でした。交通不便な山奥ですし、ノコギリクワガタが♀1頭しか来なかったことを考えると優位種であることが伺えます。ただし、地域によっては共存している場合もありますが。
このうち持ち帰ったのは3♂2♀で、残りはリリースしました。
まずは蝦夷型で、一番大きいのを持ち帰りました。大あごの根元にある第一内歯がほとんど発達しておらず、北海道に多いことから「エゾミヤマクワガタ」と呼ばれています。
北海道にしかいない訳ではなく、本州以南でも寒冷地に多いので。採集した場所が冬は寒冷で豪雪に閉ざされる環境である証でしょう。
次いでは基本型とも呼ばれる「山型」です。第一内歯がやや発達しますが、大顎を閉じると先端がくっつきます。里型であれば閉じると大顎の先端はくっつきません。
幼虫飼育下で作出する際の温度管理が難しいともいわれています。
最後は…小型個体です。これが同じミヤマクワガタ?と思いたくなるほどです。大顎の歯は少なく、特徴的な張り出しもありません。高温下の環境で育った可能性もありますが、温暖化の影響もあるのでしょうか。
オオクワガタが高値の花だった頃、憧れのクワガタがミヤマクワガタでしたが、今は東北で簡単に採集…と隔世の感があります。