クマスズムシ発見、しかし…

今日も夜間観察に出撃しました。クヌギやコナラの樹液はまだ出ているものの、コクワガタさえいませんでした。

今年のカブトムシ、クワガタの樹液採集シーズンはほぼ終わったようです。ですが!まだ夜の最終は続きます。それは…コオロギをはじめとした鳴く虫です。

 

クマスズムシ
久しぶりにクマスズムシを見つけることができました。しかしながら見つかったのは♀だけです。♀では鳴く筈はありません。♀がいることは近くに♂がいるのでしょう。

鈴虫やコオロギといった鳴く虫は♂だけが鳴きますが、鳴き声で♀を呼んでいるのです。つまりラブコールです。

♀が路上にいるとき、♂は草むらに隠れていることが多いのでしょう。自分は耳が聞こえないため、鳴き声を頼りに探すことは不可能です。目視に頼るしかなく、草むらを藪漕ぎして飛び出たタイミングで採る方法があります。

クマスズムシは名前に「スズムシ」が入っていますが、コオロギです。♂は鈴虫そっくりですが、大きさは12~15mm程度と本家?の半分程度です。個体数が少ない、小さいがゆえに探すのは難しいです。

前回、♂も見つけたことがあるので不可能ではないです。また再チャレンジです。

1日目の夜は…

今日は不安定な天気の1日でした。テレワークは2週間ぶりです。

 

ホテル 和シングル
バスで35分かかって到着。ホテルはもう目前です。

チェックイン手続きの後、部屋へ案内されました。先に発送しておいたライト類は台車に乗せて運びました。

部屋は今年も和シングルです。和室にベッドとソファがありますが、洋室シングルと違うのは床に寝転がれることです。

 

田沢湖
パソコンを起動、ホテルのWi-Fiに接続設定、無事にネットワーク接続できたことを確認してから今夜の灯火トラップ採集のための下見をしました。1日目と2日目で場所を変えてみるのもよさそうだな…と思いました。しかし、2日目の夜はまさか…になるとは想定していませんでした。

 

カメムシ コクワガタ♀
18時15分ごろに夕食、済ませた後はライトトラップを仕掛けに行きました。

セットして19時過ぎにはスイッチオン!近くに外灯もありますが、補助的として使うことにしました。温度計をセットしたら…

気温は20度台あり、今年は条件がよさそうだと思っていましたが…。湿度が高すぎて虫があまり飛べないのか集まりが悪いです。羽虫が集まっていても翅が湿っていて飛べなさそうでした。それもその筈、台風7号が暖湿流を持ち込んでいるためです。

外灯を見回って成果を稼ごうとしましたが、結局はリーチとなるコクワガタ♀1頭が採れただけでした。

22時近くに消灯し、片付けて撤収、ホテルに戻ってお風呂に入りました。

秋田への発送

本日、ライト類を秋田へ発送しました。

 

ライト類
これまで福島の前後で3回貸し出し運用がありましたが、いよいよ本来の運用です。

本来の運用とは…東北地方でのライトトラップ採集です。元々は東北地方でのオオクワガタ採集用にヤフオクで買ったものです。

しかしながら東北地方へはひと夏に1、2回しか行かないので、本来の運用だけでは持て余し気味です。小型ブラックライトは比較にならないほどの強力で先生が採集されている稲城の甲虫類採集にも活かせればと思い、貸し出しも行うことになりました。

貸し出しは6・7月の梅雨期間中で、熱帯夜がまだない時期です。梅雨が明けると夜も暑く夏枯れ気味になるとのことです。

東北地方のオオクワガタは奥羽山脈中心に生息しており、日中は30度を超えていても夜は熱帯夜になることがありません。ミヤマクワガタの生息条件と合致しており、ミヤマクワガタやアカアシクワガタも同時に採れるから東北を採集地に選んでいます。

届くのは17日なのでまだ準備もあります。新幹線のきっぷ変更もですし。

今年の灯火は…(2)

やっと花金、今日は出社日でした。来週は8月1日以外が出社日です。台湾付近に台風5号が接近している影響で明日は午後から風も強くなるため、灯火は中止となりました。飛翔性の高い虫があまり飛ばないためです。

 

田沢湖
今年の秋田遠征時は宿に到着後、すぐに下見になりそうです。昨年はグーグルストリートビューで目星を見つけましたが、一度でも行くと現地のイメージが身につくもので、今年は俯瞰ポイントで行くか…?などと想像が膨らみます。

外灯があっても昨年までは水銀灯だったのが今年はLEDになっていた…ということもありえます。そうなると、ますます灯火トラップの重要性が増してくることになりますが、地元とのトラブルが増えるのも事実です。

国立公園等の特別保護地区に向けてはいけないのは勿論ですが、灯火トラップが禁止されている場所では持っての他です。

また、田畑がある場所ではやらない方が賢明です。福島の時もそうでしたが、蛾も大量に集まってきます。光に引き寄せられた蛾が作物に卵を産み付ける可能性もあるのです。

そのため、昨年は田沢湖は25年ぶり、田沢湖高原は初めてだったのでグーグルストリートビューで調べた結果ともいえるでしょう。

HID+ブラックライト併用スタイル

今日は通常出社日でした。明日も出社日です。

 

灯火トラップ
今年の灯火トラップはHIDライトと大型ブラックライト各1台のスタイルです。このライトは水銀ランプでもあり、昔の外灯は水銀灯でした。今は外灯のLED化が進み、灯火巡り採集がしにくくなりました。

灯火貸し出しでもそこそこの成果を上げていますが、東北の山中と稲城フィールドでは気温の関係か集まる時間に長短があるように感じられます。貸し出し時は18時台点灯⇒21時消灯、東北では19時台点灯⇒22時台消灯で、気温が高い分集まりやすい時間が短いということなのでしょうか。

東北の山中では夏でも夜はかなり涼しくなるため、光に暖を求めている可能性が高いです。そのため、一度に集まる数は少なくても時間が長いのでしょうか。

もう1つの武器は大型ブラックライトで、明るさはHIDライトに劣りますが、紫外線を発します。紫外線は人間の目には見えないが、昆虫には見えるらしく、これを感じ取って集まるようです。

東北遠征時にオオクワガタの採集確率を上げるためですが、シーズンが終わったら更なる装備強化も考えないといけませんねえ。。。

今年の灯火は…

いよいよ秋田遠征まであと20日あまりです。8月16~18日は平日ですが、秋田遠征のために休暇を予定しています。

 

田沢湖 田沢湖
宿泊場所は田沢湖高原です。今年も昨年と同じですが、田沢湖周辺を避けたのは県立自然公園に指定されており、万が一特別保護地区に引っかかったら厄介です。

そのため事前に環境庁のHP等で入念に調べ、グークルストリートビューを併用した結果です。

昨年はホテルから歩いて10分ぐらいでよさそうな広場を見つけましたが、今年は少し場所を変えようかと検討中です。

展望台ではありませんが、見晴らしがよい場所に目星をつけています。ですが、道路を挟むのと車の通行を考えると踏み切れませんでした。

福島では宿の私有地であり、道路を挟んで山に照射しましたが、上向きだったので問題になりませんでした。

しかし、秋田の場合、下向きに照射すれば車の通行に支障をきたす可能性があるので、慎重にしたいところです。どちらにせよ、初日に到着後は入念な下調べが要求されそうです。

ノコギリ?ニセノコギリ?

週明けはテレワーク、19時まで残業でした。今年の会社での夏休みは8月11~15日ですが、秋田遠征で16~18日に休暇なので11~20日までの10日間となります。

ただし、毎年同じ日程で休暇を取得して東北へ行けるとは限りません。なぜなら、月齢が大きく影響するためです。期間中に月齢が悪ければ休暇取得は無し、会社所定の夏休み期間となります。

 

ノコギリカミキリ
先日の灯火トラップに来たカミキリムシですが、胸に点刻が見受けられたため、未発見のニセノコギリカミキリでは!?と微かな期待を抱いていました。

ノコギリカミキリとニセノコギリカミキリの違いについては先生より特別授業で教えて貰っています。

ノコギリカミキリもニセノコギリカミキリも灯火によく飛来します。自分の所有しているライトはかなり強力で、稲城フィールドでの貸し出し時も多くの虫を引き寄せていました。それだけ、採集確率は上がる筈なのですが…。

先生に鑑定して貰ったらノコギリカミキリでした。ニセノコギリカミキリだったらもっと点刻が多いとのことでした。

西日本に多い種で関東では少ないようです。特別授業で教えて貰ったことはもう少し「復習」しないとダメですねぇ…。

3度目の貸し出し

本日は午前中、グリーンボランティア活動、夕方にはライトトラップ貸し出しとなりました。

 

ライトセット
本来、このライトトラップセットは東北地方でのオオクワガタ採集を目的とするためでした。

これまで福島遠征の際、宿では宿泊客向けにライトレンタルを行っていますが、当時は青森での採集も目論んでいたため、自分でライトトラップを用意する必要があると判断しました。外灯のLED化も進んでいましたし。

ですが、東北遠征は年2回、現地での宿泊数によりますが2~4回しか使わないことになります。使用頻度が低いのと、2016年8月の青森遠征前に稲城フィールドで使ったことから、アルバイト運用という形で貸し出しを行うことになりました。

コロナ禍で中断もありましたが、昨年に引き続き貸し出し、今年は本来の用途も含めて4回使用したことになります。

先生が所有されているブラックライトは乾電池式の手持ちサイズ、自分の所有している強力ライトとは比ではありません。

現在は「稲城の甲虫」というテーマで雑甲虫類の採集に精を注いでおられ、なかには夜行性で灯火でないと採れない種もいるので、そのお手伝いで貸し出しということになっています。

今年の貸し出し運用は終わり、次は8月16~18日の秋田遠征です。本来の目的を達成する日は来るのでしょうか。

ミヤマクワガタ3型

今日は花金、明日は山しごととライト貸し出しです。

 

ミヤマクワガタ
先日の福島遠征で最も多く採れたのはミヤマクワガタで、7♂2♀でした。交通不便な山奥ですし、ノコギリクワガタが♀1頭しか来なかったことを考えると優位種であることが伺えます。ただし、地域によっては共存している場合もありますが。

このうち持ち帰ったのは3♂2♀で、残りはリリースしました。

まずは蝦夷型で、一番大きいのを持ち帰りました。大あごの根元にある第一内歯がほとんど発達しておらず、北海道に多いことから「エゾミヤマクワガタ」と呼ばれています。

北海道にしかいない訳ではなく、本州以南でも寒冷地に多いので。採集した場所が冬は寒冷で豪雪に閉ざされる環境である証でしょう。

 

ミヤマクワガタ
次いでは基本型とも呼ばれる「山型」です。第一内歯がやや発達しますが、大顎を閉じると先端がくっつきます。里型であれば閉じると大顎の先端はくっつきません。

幼虫飼育下で作出する際の温度管理が難しいともいわれています。

 

ミヤマクワガタ ミヤマクワガタ
最後は…小型個体です。これが同じミヤマクワガタ?と思いたくなるほどです。大顎の歯は少なく、特徴的な張り出しもありません。高温下の環境で育った可能性もありますが、温暖化の影響もあるのでしょうか。

オオクワガタが高値の花だった頃、憧れのクワガタがミヤマクワガタでしたが、今は東北で簡単に採集…と隔世の感があります。

2週連続の灯火採集

明日は通常出社日です。しかしながら予報では今季初の猛暑になりそうです。

 

オオスズメバチ 灯火トラップ
17日に引き続き、24日も灯火トラップ採集でした。もちろん、自分は機材貸し出しだけで採集はしていません。16時前に先生と合流、機材を預けた後に稲城駅近くのコンビニで飲料等を買ってから採集場所へ向かいました。

今回は大型ブラックライトだけでなく、HIDライトを併用することにしました。7月11・12日は福島遠征が決まっており、併用時の成果を見極めるためです。もちろん、本来の用途は東北遠征時のオオクワガタ採集です。とはいえ、東北遠征は7~9月のシーズン中~終盤で、初盤は使い道がありません。いわゆるアルバイト運用で貸し出しとなっています。

採集場所に着くとシーツなどはセットされており、ライトを組み立てました。テスト点灯し、電源の残量とワット数から日没直前に点ければいいとの結論になりました。

電源の1時間定格出力をライトのワット数で割れば、おおよその持続時間が分かるのです。先生に報告、相談して点ける時間を決めました。

近くの樹液ではオオスズメバチが樹液を吸っていました。怖くてあまり近寄って撮影できませんでしたが・・・。