3回目の持ち帰り

今日は午前中、LUMBERJACKレンタルBOX虫メンテに行ってきました。

 

新潟県産オオクワガタ幼虫
今週もオオクワガタ幼虫をお持ち帰りしました。屋外バルコニーにて寒さ経験させるためです。

今回持ち帰ったのは…新潟県産のオオクワガタ幼虫です。これにて福島、新潟県産オオクワガタ幼虫は全て持ち帰りました。明朝に屋外バルコニーへ出します。

腐葉土の中にいるカブトムシの幼虫および根食い系のノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ幼虫の場合、地熱で冬でも温かいことが多いです。多雪地帯の場合、積もった雪が布団の代わりとなって地中部は氷点下に下がることがないのです。そのため、北陸地方でもヒラタクワガタが生息できている場合があります。

逆にオオクワガタの場合は地上部に穿孔しているため、冬の寒さが直に伝わってしまいます。幼虫は体内の未消化物を全て排泄し、体を不凍液で満たして凍結から守っているのです。当然ながら幼虫は休眠状態になるので、種類によって幼虫が朽木の地上部、地中部を食べているかで変わるのでしょう。

ある意味、四季の気温変化を敏感に感じ取っているとも言えそうなので、種類によって冬に加温するかしないかで飼育方法を変えるのも一手ですね。

新春初売り&菌糸詰め

今日はLUMBERJACKで新春初売りなので午前中に行ってきました。少し早目に家を出て到着してみると…

 


福袋目当ての行列です。行列の中には高校の先輩もいました。10時の開店少し前には店への入店も始まり、コロナ感染対策のためか、入店制限もありました。

 


今回は福袋は買わず、菌糸ブロックを買いました。コクワガタの幼虫に使用する菌糸瓶を作るためです。経験からして、コクワガタもオオクワガタ同様に菌糸瓶で大型個体を作出することができるからです。平均で45mmオーバーの♂成虫を作出でき、自己ギネスは52.1mmです。ビークワギネス超えはもちろん、60mmオーバーなどまだ夢物語でしょうか。

今回は高校の先輩も一緒に菌糸詰めしました。いつも1人でやっているので、数多くなると時間がかかります。なので、先輩のおかげで助かりました。

作った菌糸瓶は500㏄8本分です。菌糸が再生してからの投入なので、来週になります。

しばらくして先輩の買い物を済ませた後、途中まで一緒に自転車で帰路につきました。

夏の昆虫展

8月も明日を残すのみとなりました。毎年この時期になると、多くの子どもたちは宿題の追い込みをかけている姿に、自分の小学生だった頃は…と思い出すことがあります。

夏休み最終日近くになって慌てないよう、自由研究以外の宿題は旧盆前までに終わらせていました。どうやって…?と思いますが、前半のうちは朝の涼しい時間帯のうちに少しずつ宿題をやっていました。「苦あれば楽あり」でしたね。

 


今年も8月19~26日に稲城市の城山体験学習館にて教育委員会による昆虫展のパネル展示があり、21日に見に行きました。

2018年まではボランテイアとしてパネル制作の指示や準備、情報提供しましたが、カブトムシ・クワガタムシのパネルが作られたことで15年間の集大成と判断し、もう手伝うことはなくなったと判断しました。

その年の晩夏には家の近所でスジクワガタが見つかったことがきっかけとなり、平成から令和への改元と同時にメインフィールドが変わりました。

高校時代の部活で制作されたパネルも一部が展示されており、30年前に作ったものが今は教育委員会に渡り、活用されているのは嬉しい限りです。

何枚かの写真も撮影したので、後日改めて報告します。

アウトドアBOX

今日、灯火総研に発注していたアウトドアBOXが届きました。ヤマト運輸での発送だったので、最寄りのネコサポセンター止めにして貰い、引き取ってからトランクルームへ持って行きました。

 


荷物を開封すると…大きなプラスチック製の箱が出てきました。アウトドアBOXで、福島遠征時の宿でライトをレンタルしているのと同じものです。

 


ダンボール箱から取り出したアウトドアBOXです。灯火総研のHPによると、ケース外装は幅41cm×奥行き31cm×高さ32.5cm、内寸は幅30cm ×奥行22cm×高さ28.5cmの20L容量です。

 


バッテリーとライト本体を一緒に入れたところ…無理なく入りました。昨年の青森での反省を生かし、これなら楽に持ち運びができます。ただし、三脚は別に持つ必要がありますが…。

今季は未定ですが、青森遠征時に宿から採集場所までの持ち運びが楽になるのはいうまでもありません。

遠征まで2週間、あとは何かしら加工が必要になります。遅くとも来週までに先に発送しておかないと間に合わない可能性もありますので…。なにぶん交通不便な山奥ですから。

オオスズメバチ展翅

昨日の失敗を受け、会社帰りにダイソーで新しい接着剤を買ってきました。発泡スチロール専用の接着剤があればいいのですが、ないので代用となるのもを探すのに苦労しました。

 


買ってきたのは…学校工作用ボンドです。水性で速乾性、発泡スチロールを溶かさないので、買っておきました。

 


早速、新しい即席展翅版を作りました。昆虫針は3号針です。昆虫針に1号、2号…とあるのは針の太さで、号数が大きくなるほど、針は太いのです。0号が最も細く、最も太いのは5号まであります。

オオスズメバチは大型で外骨格も堅いので、3号針を使用しました。この外骨格の堅さはミツバチやアシナガバチ程度の針は通らず、襲撃時に身を守る役目を持っていることになります。ただし、関節部は当然柔らかいので、ここを刺されたらスズメバチといえでもひとたまりもありません。

 


展翅したオオスズメバチです。体長を測ったら42.4mmと39.7mmでした。女王バチでは中ぐらいの大きささで、もっと大きいものだと50mmは越えます。刺されたらただでは済みそうにはないですね…。

ただし、この女王バチが野外で活動するのは初夏のうちだけで、越冬後に1匹だけで巣作りし、餌集め、子育てまでこなさなくてはなりません。最初の働きバチが羽化すると卵を産むだけとなり、巣から出てこなくなります。

スズメバチの展翅は高校卒業以来、実に27年ぶりです。高校時代の経験から、蜂はなかなか体が固まらないので、乾燥期間は蝶等が最短10日程度に対して15日程度でした。単純計算で1.5倍の時間をかけて乾燥したことになるので、2~3週間もあれば出来上がりです。

もう少し冬の生態を観察したいのですが、あまり採集しすぎると生態系のバランスが崩れる恐れがあるので、ひと冬で多くて一種あたり2~3頭程度にとどめておきましょうか。

即席展翅板、しかし…

一昨日採集したオオスズメバチを展翅するため、会社帰りにダイソーで発泡ボードを買ってきました。

 


買ってきた発泡ボードで、450mm×840mmで厚さは5mmです。

 


大きさを決めるため、取り出したオオスズメバチです。体の幅や高さを測り、発泡ボードをカットする大きさを決定しました。それにしても凶悪そうな顔をしていますねぇ…(;・∀・)

面と向かい合ったら怖いです…。ですが、生態系のバランスを保つ役割もあり、外来種のセイヨウミツバチが野生定着するのを防いだり、繁殖力の強いキイロスズメバチ等が増えすぎないようにしているのです。実際、秋になるとミツバチや他種のスズメバチの巣を襲撃します。

スズメバチの天敵はスズメバチといったところでしょうね。イモムシ等を狩るのも、作物の害虫を駆除してくれる「生物農薬」の役割も担っています。無闇に怖がらず、いかに共存していくことが大切です。

 


完成した即席展翅板です。しかし…しばらくして発泡ボードの接着面が溶け出してきました…。失敗なので明日にでも専用接着剤か両面テープを買わないといけません。

従って、オオスズメバチの展翅はお預けとなりました。

【悲報】福島産WDオオクワガタ♀死亡、標本へ

昨夜遅く、昨夏に採集した福島県産オオクワガタの♀死亡が判明しました。死亡判明してすぐに取り出したので、腐敗はほとんどありません。平成最後の子供を産み、今季は令和最初の…と思った矢先でした。

 


飼育ケースから取り出した亡骸です。生前の姿そのままです。飼育ケースの中は湿度があるため、死んでから数日すると腐敗してバラバラになりやすいのです。

 


展足ボードの上で形を整えました。このまま2週間程度乾燥させます。令和改元前に完成していることでしょう。

この♀にはGF(仮)の上条るいちゃんから名前を戴き、“るい”と名付けていました。唯一の野外採集オオクワガタでしたので、冬を越したばかりで死んだのは残念です。

もちろん、今季も6~7月に福島県へ採集に行きます。野外採集した場合、別の名前を付ける方向なので、2代目は昨夏に羽化した♀で今季の種親が名乗ることになります。同時にこちらが令和最初の子供を産むことになります。

親は死んでも、昨秋にかけて子供を残してくれたので、遺伝子は受け継がれています。でも、母親のツンデレだけは遺伝しないでね…(笑)。

ミヤマクワガタ標本

今日はあいにくの天気で肌寒い1日でした。午後は新宿へ行った程度(定期券で行けるので)で、特にこれといったネタがありません。

先週のインセクトフェアで買ったミヤマクワガタ標本はいずれ軟化して再展足します。

 


再展足前に検証してみました。

左が福島県、右が青森県産です。どちらも同じエゾ型ですが、大きさ以外にこれといった地域変異が見られない感じがあります。

採集した時のラベルを見ると青森産が7月で福島産が8月です。後者は前翅の微毛が抜けて擦れているのに対し、7月採集の青森産は微毛が残っています。

自分が7月に福島で採集した時も毛がかなりなくなっており、発生が例年より早かった可能性もありそうです。

 


今から6年前の2012年に青森で採集した♂は写真を見る限り、里型っぽいです。北海道や北東北ではエゾ型が多いとされていますが、温暖化の影響で里型が増えているのかもしれません。

標本がない以上、死んだらちゃんと標本にして残しておけばよかったと悔やんでも仕方ないですが…。

飼育して死んだら標本にして残せば、思い出だけでなく、研究の役に立つことを思い知らされました。

67.4mmノコギリ展足

明日から3連休です。今年はサンケイビル改装工事のため、インセクトフェアーが10月8日になりました。

 


会社から帰ったら、9月5日に採集した67.4mmのノコギリクワガタ♂が死亡しました。ケース内は常に湿度が高いので、死骸が腐敗しないうちに取り出しました。

 


昨日作成した展足板の上で形を整え、針で固定しました。

 


8月25日に採集した新フィールド産の60.0mm個体(右)も同時に展足しました。並べてみると大きさの差が一目凌然ですね。

この3連休をもって今年の夜間樹液採集シーズン終了の公算が強くなってきました。シーズン終了宣言は予定通り10日前後に判断します。

本来なら現フィールド産の標本は某施設に寄贈するところですが、この標本は採集されたのが誕生日なので、自然からの誕生日プレゼントと割り切り、寄贈せずに一生の宝とします。施設に収蔵されているものとたった0.2mmの差では変わらないでしょうが(^^;

まさに「誕生日の奇跡」、符節欠けもなくきれいな姿で天寿を全うしたのが救いですね。

 

次なる目標は70mmオーバー採集です!!

即席展足板

今日も秋雨前線により肌寒い1日でした。台風が沖縄に接近し、3連休は日本海側を回って北日本に接近します。これにより関東等では残暑になるそうです。

 

 
発泡ボードとコルク板を買ってきました。3Lタッパーに入る大きさにカットし、更には乾燥剤を入れるスペース確保のため、脚を作りました。

 


コルク板を貼って即席展足板の完成です。昆虫用品店で売っているものを買わなくても、100円ショップやホームセンターで売っている素材を使えば、安く簡単に作れてしまいます。

ただし発泡スチロール用ボンドがまだ完全に乾いていないので、最低でも24時間待つ必要があります。

今回買った素材で2つ作れたので、最低でも2つ作っておけば十分でしょう。大量に標本を集める目的がなければですが。