facebookによると、今日は高崎線と両毛線にクラブツーリズム団体臨時列車が走ったそうです。ELプッシュプル運転ですが、その牽引機に「Pトップ」と呼ばれるEF65の501号機が抜擢されたそうです。
Pトップは、2012年11月3日にC61が静態保存先だった伊勢崎への凱旋で運転された時に「ELいせさき」で撮影しています。
製造年は1965(昭和40)年で、すでに56年が経過しています。国鉄型車両が40~50年近い使用に耐えているどころか、60年!近くもっているのは驚きです。
なんで、そんなに長持ちしているのでしょう?答えは簡単です。頑丈に作られているからです。だから50年超えて60年近くもっているのです。JR発足から35年近くが経ち、JR初期に製造された車両が廃車になる時代です。いいかえれば、JR型車両はそれほど長期間の使用を考慮していない設計で、JR北海道のキハ130が塩害による車体腐食のため10年あまりで全廃された例もあります。
一般に鉄道車両の寿命は30年(新幹線車両は15年)といわれていますが、SLを除けばその倍近くも生き長らえています。
かつてはブルートレインの先頭に立ち、PF形と呼ばれる1000番台が登場するまで13年間、ブルートレインの先頭に立っていました。現在はJR貨物ではEF210への代替、旅客会社ではブルートレインの廃止等で大きく数を減らしています。
JR東日本では事業用機関車を廃止する方針を打ち出しており、観光用は残る可能性はあるのでしょうか?コロナ禍で観光需要が激減し、現在はワクチン接種が進んだこともあって回復しつつありますが、2年連続で赤字を計上しているので、不透明な部分があります。
還暦を迎えられるかどうかは分かりませんが、動向を静かに見守るしかありません。